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2006-10-13(Fri)

生きてます

 まぁ相変わらず、もがいていたんですけども。
 もう、いっそのこと全部忘れて、遊んじゃえ~とかもやってみました(笑
 パソコンすらも付けずに、カラオケ行ったり、友達とくっちゃべったり。
 でもねー、結局はふとした瞬間に設定のこと考えたり、新しいエピソードを考えてたりして、小説をやめるなんて無理でした。
 あ~、もしかして、初めての小説のスランプかも~。
 気持ちが空回りしてるんだよね、書きたいのに書けない。
 逃げてるんだよ、たぶん、うまく書けない自分にさー。辛抱足らん自分にさーっ

 ある方の日記に無事投稿作を出したというのを見て、わたしゃ今まで何をしていたんだ……と、がっくりうなだれちゃったりして……。
 でも今、確かに一歩進んで、一歩下がっている状態なんだけど、今頃になって、あぁ、こういうことなんだなぁって、実感することが多くなりました。
 実感できても、その通りに実行できてませんけど。

 最近、特に気をつけているのは、おもてなしの心かな。
 小川洋子さんの小説を読んで、やっと痛感しました。もてなされてる! 癒されるーっって。
 読者にわかるように書け、面白く書けっていわれて、試行錯誤に書いても、全然伝わらなかった。
 文章がぶちぎれてる、意味がわからん、何が起きてるかわからない。
 ず~~~~~っと、そういわれ続けても、全然気がつかなかった。
 他の人の小説(一般の人ね、プロではなく)を、読んで自分もわからんなぁと感じるのに、どうして自分の小説では空回りしてしまうのか。
 プロの方はみんなそうですけど、わかりやすく、伝わるように書いている。
 当たり前のこと? 
 でも、もしあなたが小説を書いたことがあるならば、言われたことがないですか? よくわかんないって。
 私だって、何度も言われたし、色んな小説の書き方みたいな本で読んできました。でも実感として理解できていなかった。
 文章という道具を通して、お客さんをもてなす、これこそが小説なんだなぁってやっと理解できた。
 何を今さらって感じですが、でもそこができるかできないかが、プロの線を越えるか越えないかだと思った。


 恥をかくのも勉強で、悔しさとか競争心がバネになるんだなぁ……って思った。
 うだうだ言ってないで、さっさとやれってことだよねー……、しょぼーん。



 さて、また新しい長編を書いていこうと思います。
 今度は少女向けで!

 今度はあらすじから。

 貧しいが故に売られた少女、塔子は、ある日遊郭を飛び出し、神が住む山を登り始めた。それを一人の男、凱が見ていた。
 凱は昔、神殺しをした結果不老不死となっていた。そしていつしか、凱が神と呼ばれるようになっていた。
 凱は脅したりけなしたりして、塔子を町へ帰そうとする。だが、塔子が帰ることはなく行き倒れてしまった。
 悩んだ末、凱は塔子を介抱した。しかし、塔子の前に姿を現すことはなかった。
 やがて塔子は元気を取り戻し、凱を神だと信じた。そして生きる苦しみを訴え、死を懇願した。あまりにも悲惨な話に凱は聞くのを拒否した。元気になれば町に帰るだろうと、放っておくことにした。
 塔子は慣れぬ山の生活に、すぐにやつれていったが、いつも笑顔だった。
 凱は言い訳しながらも、また面倒をみてしまう。そして次第に心が引かれていった。
 ある日塔子は山に迷い、山賊に襲われる。しかしすぐ凱が助けたが、姿を見られたことに戸惑う。
 塔子は姿を見て感激し、会いたかったと泣いた。凱は怪我をしたのかと困惑する。
 見た目は幼いがしっかりしている少女と、体は大人なのに考えが幼い男との生活が始まった。
 やがて凱はまともな生活をしようと、昔貯めたお金で町に家を買う。家財道具も人も買い、裕福な生活になった。
 成長する塔子を見て、凱は孤独を恐がった。
 凱は死ぬことはない。だが塔子はいつか死ぬ。何度も味わった取り残される瞬間を恐れ、凱は塔子の前から姿を消した。
 いなくなったことを知ると、塔子はまた山を登り始めた。そして凱と再会し、凱の気持ちを知る。
 塔子と凱は神殺しの呪いを解くため、山頂に登った。そして、神に許しを得るため一心に祈った。
 やがて、その祈りが通じ女神が姿を現す。
 呪いが消えれば、凱の存在も消えるという。ふたりは再会を信じ、初めてキスをする。そして、凱は消滅した。
 そして塔子は家など全て売った。いつも笑顔を絶やさず、山の中で生活を始めた。


 うーん、本文がどのくらいになるか見当もつかないけども……、一応300枚ぐらいでと言ってみる。
 視点は三人称の塔子寄りで。
 なぜって? いや、その書き方を身につけたいので。
 
 うーん、頭が痛い……。

 続きは、なんとなく浮かんだつまんない話。

 篤志の携帯電話が鳴った。小さな液晶画面には、篤志の恋人の名前が表示されている。
 篤志は一瞬息を飲んだ。深呼吸してから篤志はゆっくりと携帯電話を開け、耳に当てた。
「……もしもし」
『あ、篤志?』
「仁美? おまえ……」
 篤志は耳になじんだ声を探すように、辺りを見まわす。
 だが、地下にあるこの部屋には、篤志以外声を発する者はいなかった。
 携帯電話からは、いつもより明るい恋人の声だった。
『あのさ、もう飽きちゃったんだ。もうつまんなくなっちゃったよ。
 だから昨日のデートも、突然帰ちゃったんだ。わかる?』
 篤志は、声を失った。口だけがしきりに動く。
『だからさ、もう、別れよう? 私のこと、忘れて?』
 電話が切られそうだと感じたのか、篤志は両手で携帯電話を掴むと、大声で話した。
「な、なんでだよ。一体、どうして……」最後はうまく言葉にならない。
 篤志は携帯電話に縋るように、泣きじゃくった。
『だってさー、篤志って服のセンスも悪いし、話だってつまんないし、一緒にいてもドキドキしないんだもん。
 だからさ、ぜーんぶ、忘れよう? その方が絶対、お互いにいい』
「そっか、仁美はかわいいもんな。頭が良くて、優しくて、面倒見が良くて……。
 ありがとう……。でも俺は、忘れないから」
『バカ! もう別れるって言ってるの!』
「俺、ずっと、仁美を忘れないから」
 篤志の前には白いベッドがあった。
 ベッドに掛けられたシーツは緩やかな曲線になっていた。
「いつまでも仁美のこと、……ずっと、好きだから」
『篤志、ごめんなさい。ありがとう』
 線香の煙は天を目指して昇っていた。
 

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