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2006-10-18(Wed)

吐き出す表現。

 いつもぽちっと拍手押して頂き、ありがとうございます。
 読んでくれてるんだなぁと嬉しく思いますよ!(≧▽≦)/


 夢枕獏さんのエロティック小説(? ちなみに題名はかわいい生け贄)を読んで、自分の内側にあるものを吐き出すことというのも大切なのかなーと思いました。
 だからといって、私がエロを書いても小学生以下だとなじられるのが関の山なので、もっと違う実体験を書いてみました。

 かなりブラックです。
 でも私ってこういうこと考えてるんだなぁっていうのが、わかります。
 あくまでも表現の練習なのよ、深く考えないでね!
NO.5


 私は彼に頭を掴まれ、振り回された。一瞬の浮遊後、左側頭部に強い衝撃と共に痛みが貫く。
 彼が大声で怒鳴っている。耳が遠くなったのかよく聞こえない。
 私は襟元を掴まれて上に吊り上げられた。
「全部おまえのせいだ。おまえがいなかったら……おまえが……」
 私がなんなのだろう。私が一体何をしたんだろう。
 私がさっきしたことと言えば、彼に一言、言っただけだ。
 アンタ、借金あるの? と。
 昨日、彼の家に金融会社から電話があった。本来本人以外には、詳細は話すことはできない。
 だが電話の担当者は先月から返済が滞っていると私に言ったのだ。
 ショックだった。金額は言わなかったものの、困っているのには変わらないはずだ
 だから聞いてみた。私が悪いというならば、言い方が悪かったのだろうか。
 勝彦さんには、借金があるんですか? と聞けば良かったのか?
 そう言う問題なのか?
 私の襟元を上下に揺らす。首が軋むように痛む。彼は喚いていた。俺だって努力したんだ、俺のせいじゃないと。
 私は何も抵抗しなかった。
 こういう場合、抵抗しない方がいいと暴力を受けたことのある女性なら誰でも知っている。
 今度は右耳を掴まれた。耳の上から引きちぎられるように痛みが走る。彼は私が何も抵抗しないのが気にくわないらしい。
「おまえのせいなんだぞ。むかつく、ふざけんな」
 私の右側頭部を平手で掴むと、すぐさま左に押し出した。勢いに逆らえない私はそのまま壁にぶつかり、左側頭部と左頬に痺れた痛みが襲う。すぐさま背中を蹴られ、呼吸が詰まった。
 ここまでやっておいて不思議なのは、決して拳で殴らないことだ。
 彼は女性に手を挙げる=殴るという方程式みたいなものがあるらしい。
 だから蹴る行為も、振り回したり押す行為も、彼の中では女性には手を出していないことになるようだ。
 どういう経路でそうなったか、聞いてみたい。
 両足を何度も蹴られながら、私はそう思った。
「おい! きいてんのか?」
 右耳を掴んで持ち上げようとする。今度は耳の下側と首の筋が張り、痛みが増した。
「アァ? なんか言ってみろ?」
 私は何も言わずに彼を見つめた。顔の筋肉は使わず、呼吸を整えることだけに集中した。
 彼の顔はいつもより怯えた目をしていた。かなり引きつった顔だった。
 つまらない。今自分のしてることに後悔でもあるのか?
 もっと自信を持って、やってみたらどうだ?
 彼の口元に力がこもった。引きつる頬、目がつり上がる。
 ガクッと私の頭だけが後ろに押された。首が絞められ息が止まる。
 見上げると間近に彼の顔があった。彼の両肩が上がっていて、手は見えない。
 たぶん私の首を両手で締めているんだろう。
 私の首より上の部分が熱を帯び腫れ上がる。目のまわりが熱く、瞬きがしづらい。
 私は正直がっかりした。
 確かに手でも絞め殺せる。だが確実な方法はヒモで絞めることだ。それだと力が無くても出来る。
 そしてこの状態が三十分だと、なお良し。二十分では障害が残った状態で蘇生される。
 だが三十分も持つだろうか。力ではなく、精神力が彼にあるとは思えない。
 彼は一言も発せず、私の顔を凝視している。
 私の視界が徐々に暗くなっていった。外側からじわりと中心に向けて黒く塗りつぶされていくのだ。
 不思議と息苦しさはない。
 まだ首を絞められて一分程度だろう。もしかしたらこれから、ものすごい苦しみにあうのかもしれない。
 よく息を長い時間止められるか、という競争をすると、私は一分ほどで音を上げてしまうのだが、まったくそんな苦しさはなかった。
 頸椎圧迫によって、神経が遮断されているためなのだろうか。
 だが、首から下は多少のしびれがある程度で自由に動く。
 では脳が異常を感知して、神経を遮断し、生存本能を優先にしているためなのだろうか?
 よくテレビで首を絞められもがいている姿を見るが、あれは苦しみではなく死にたくないという恐怖からのもがきだったのだろうか。
 苦しまない死に方なら、私はこれでいいやと思った。
 私の顔は腫れ上がりたぶん膨張している。顔の表面がちりちりとした痛みになっている。
 髪の毛が逆立っているのではないかと思うほど、頭皮がピンと張った感じがした。
 耳もきーんと耳鳴りし始めた。音がこもって聞こえない。
 私は目をつぶった。開けているのが大変なほど、顔が膨張しているようだ。どうせ開けても視界のほとんどが闇だから、楽なほうがいい。
 耳鳴りは強くなっていく。でも息苦しくない。
 楽だなと思った。
 走馬燈のようなものを期待したけど、ただ闇ばかりだった。
 私の死体の始末は大変だろう。彼のことだから、たぶん隠蔽工作は失敗する。そういう男だ。
 五分ぐらい過ぎた頃だろうか、もしかしたら実際にはもっと短いのかもしれない。
 急に彼の手をゆるんだのだ。
 私の顔の表面が急に緩む。そしてなぜと思う前に、急激に苦しみが襲った。
 蘇る視界、耳が聴力を取り戻したと同時に、喉から肺が飛び出るぐらいの欲望に驚く。何度も咳き込み、大きな口を開け、酸素を送り込んでも、体内の筋肉がもがく。
 頭痛が膨張する。喉が引き裂くように痛い。手足が痺れる。何度も咳き込んで、吐き気が込み上げる。
 やっぱりと思った。奴の精神力なんて五分が限度だったんだ。
 あまりの苦しさに涙がこぼれた。
 
 気がつくと彼の姿はなかった。
 死ねなかったのが悔しかった。



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 首吊りが主流というはこの経験で納得した。
 でも自殺は絶対いけないからやめましょう。楽になるようで、もっと苦しみますから。

 なんか重いな。まぁ彼のおかげで様々な経験をさせていただきましたよ。名前もそのままですが(笑

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