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2006-10-19(Thu)

栄養の取り方

 本屋さんで「一人暮らしの本」を立ち読みしました。
 コンビニのサラダはビタミンのカスですか……。
 やはり栄養を摂るには野菜ジュースが良いようです。
 私はよく野菜スープは作りますにょ。だって簡単だし、ビタミンが水に溶けて摂りやすい♪

 また実話シリーズだけど、今度は微妙にイタイ人になっている気が……。
 イラストの描き方です。ちなみに文章の練習です。
 NO.6
 
 私は顔を上げて時計を見た。12時をすっかり過ぎている。
 わくわくしながら机に広がる教科書やノートを片付ける。もうカモフラージュする必要はない。
 家族はもう寝ている時間だ。時計の秒針の音だけが響く。
 この静けさが、殻のように自分を包み込んでくれる。私はこの空間が好きだった。
 ヘッドホンをして、音楽プレイヤーの再生ボタンを押した。聞き慣れた音が私の中に流れ出した。
 目をつぶって曲をイメージする。同じ音楽でも浮かび上がるイメージは毎回違った。不思議で面白い。
 その日によってイメージが出来上がるまでの時間が違う。  
 何度も聞かなければいけない日もあるし、数十秒で沸き上がってくる日もある。もちろん、何時間聞いても浮かばない日もあった。
 今日は3曲目から徐々にイメージすることが出来た。調子が良い。
 お気に入りのシャープペンシルを持ちながら、イメージを固める。上のキャップが無くなって文字もはげてしまっているシャープペンシルだけど、他のものでは落ち着かなかった。だから新しく買うことなく使い続けている。
 回転させて持ち直す。納得するまで持ちかたを変える。
 これは結構重要なことだった。微妙な持ち方や角度で、描く感覚や早さが違ってくるのだ。 
 目の前にあるのは真っ白な紙。拳ほどの円を描くと、これが顔の部分となる。
 円の上に十字を描き、顔の角度を決める。そして、その下に丸みを帯びた長方形が胴体、左右から突き出る楕円形は腕、長方形から伸びるのは足だ。
 大まかな位置を決めると、顔の輪郭から描いていく。
 正面を向いた輪郭が出来ると、次は目だ。位置を決めるため、また十字を描く。
 イメージを思い出す。今描くのは勇ましい少女だった。
 両目を描いてから一度目を離し、紙を遠ざけて見る。イラストの少女と目が合うと、私は心の中で少女に問いかける。
 今、君は笑ってるの? 
 そう、笑ってはいないんだね。じゃあ、怒ってるの?
 そっか、別に怒ってもいないんだ。 ごめんごめん、怒らないで。
 少しつまんないのかな? そう、仲間がいなくてつまらないんだね。
 そう教えてもらってから、鼻と口を描く。一文字に口を描いた。
 次は髪の毛をだ。その時も、一旦紙との距離を置いて、眺める。
 どんな髪型をしてるの? 
 ふうん、短いのが好きだけど、長いんだね。
 そう、だから縛っているんだ。
 私はポニーテールの髪型を描く。また、遠目で少女を見た。
 これでいい?
 え? 髪の毛が邪魔? あぁ、お団子の方がいいんだね。
 私は頭の上辺を消しゴムで消し、真ん中で二つに分ける。左右に丸いお団子の形をした髪の毛を描いた。
 また紙との距離を置く。
 気に入ってくれた? そう、良かった。
 私は首を描くと、肩、胸、腕、足と描いていく。
 そのシルエットは服を着ていないが、忠実に再現されたものでもなかった。この上に服を着せるので、柱となるようなもので良い。
 一通り描き終わると、上着を着せた。襟のある少女らしい服だった。
 紙と向き合う。また少女と目があった。
 え? この服はイヤ? いつも着物を着ているの?
 へぇ、蒼い服が好きなんだ。綺麗な色だね。
 私は上着を消し、着物を描いた。着物といっても袂を切った動きやすい着物だ。どちらかといえば中国人が着ているような服装だった。
 下は膝上までのスカート。動きやすいし、何よりもかわいい。たぶん少女も気に入ってくれるだろう。
 着物を書き終わると、手を描く。活発な少女らしく剣を持たせた。
 全て書き終わると、いつもよりさらに紙との距離を置く。全体を見渡し、ゆがみやねじれがないかを見る。
 全てをチェックしてから、私は少女の瞳を見つめた。
 こんなのでどう? かわいいと思うよ。
 良かった、気に入ってくれて。
 人物を書き終わると、大きなため息が出た。目がじんわり痺れる。肩が重く感じた。
 リモコンで音量を上げながら、目を閉じる。音楽だけが意識の全てで、他は何も考えない。
 本来なら、書いたものを何日かおくのが一番良い。実際原稿として扱うものは全てそうしている。
 でも今日の描いたものは重要度は低かった。出来上がってみて、運が良ければ原稿として使われる。どちらかといえば予備の原稿に近いものだった。
 だからイメージが出来ているうちに仕上げてしまいたい。
 体の中心から沸き上がる力強い意識が、私の目に力を与える。
 私は机の引き出しからインクを出した。正面の引き出しからは、丸ペンと呼ばれる筆記用具を出す。
 丸ペンはストローのような円形をしているペン先だ。
 先端は半分に切られて尖っている。そこにインクを付けて、ペン入れという清書をするのだ。
 私の一番最初に使ったペン先はカブラペンという、安くて字を書くのに適しているものだった。でもうまく線が出ずにかすれてしまうため、あまり使いこなせなかった。
 次にGペンというを試してみた。絵を描くのに適していて漫画家が好んで使うものだが、私が納得する線がでなくてしまい込んでしまった。
 サインペンなども試したが、私にはうまくなじまなかった。
 そして丸ペンを使ってみると、最初は戸惑ったものの、使ううちになじんできた。
 この丸ペンというのは、細い線を描くのに適している。
 だが主線を描くには貧弱すぎて、何度も何度重ねて描かなければいけないし、ペン先はつぶれやすく、つぶれてしまうと細い線が描けなくなってしまうため、こまめに交換をしないといけない。
 何かとデリケートだったが、それ以上に線の強弱がつくため、私はすっかり気に入ってしまった。
 インクを正面に置き、慎重にふたを開ける。ツンとインク独特の湿ったにおいがした。
 私は丸ペンをペン軸につける。ペン軸とは棒状の持つところだ。私のはちょうど中指が当たるところを削って、持ちやすいように工夫している。
 まず最初にペン先をテッシュで、油気をふき取る。火で炙って油を飛ばす人もいるが、私の場合いつも焦がしてしまうので、やらないことにした。
 ゆっくり丸ペンのペン先をインクの中に入れる。最初はついている油で、インクが弾かれてしまう。
 なので、メモ用紙に色んな線を書く。丸や曲線、文字など。
 インクを付けてはなじむと感じるまで、色んなものを描いた。
 なじんでくると、もう一度ティッシュでふき取ってから、先程の下書きにペン入れという作業になる。
 私は前髪からペン入れをする。
 次に顔の輪郭、目、髪型、そして胴体……、その時はどんなに音楽が大きくても一切聞こえなくなる。
 細かい彫刻を削るように慎重に線を選び、描く。足まで一気に書き上げるのだ。
 私は一カ所だけを除いて、全部仕上げる。何度も紙を上に掲げては全体を見て、線の太さを調節する。
 そして全てが終わると、唯一描いていない顔の中心、鼻と口を描くのだ。
 どんな絵でも一番口元が緊張し、悩む。場合によっては最後まで描けないときもある程だった。
 今日はやはり調子が良い。全体から改めてみても、口は少女にあっていた。
 下書き通り、一文字の口を描く。この段階になってやっと、少女は絵になるのだ。
 その後、丁寧に消しゴムでシャープペンシルの線を消す。ペン入れの線が現れるこの瞬間も、私は好きだ。
 全て消し終わっても微調整で、ペンを入れる。ペン入れは何度やっても楽しい瞬間だった。
 完成した絵を見て、私は心地よい疲労感に浸っていた。
 ふと、横を見るとカーテンの隙間から光が漏れている。もう朝になっていたのだ。
 やばい、お母さんに見つかったら怒られる!
 私は慌ててインクのふたを閉め、丸ペンを片付ける。完成した絵を机に置いたまま、私はベッドに走った。

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