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2006-12-24(Sun)

やはり……

 絵がつまると、小説を書きたくなりますね。
 ということで、ちょっと書いてみました。
 文章の体力をつけるということで、あまり面白くないですw
 
 さて、寝るかなー。
 
 ボクはたぶん、いや無性に出会いを、恋のきっかけを求めている。

 朝のラッシュ。朝の八時をすげれば、JRの中は様々な人がひしめいている。
 その中でボクは勇気を出して、少女の腰に触れていた手を掴んだ。
「やめろよ、嫌がってるだろ!」
 その手はボクの二倍も年を取っているだろうと思われるおじさんの手だった。憎しみを込めておじさんを睨み、たじろぐ少女の方を向く。
「警察に突き出しますか?」
というボクの問いに、少女はかぶりを振った。
「大げさにしたくないので。ありがとうございました」
 ボクの目の前で、少女は頭を下げた。艶やかに揺れる髪、ほのかな甘い香りに見つめられる大きな瞳。少女のはにかんだ笑顔がボクに感謝してくれた。
 結局はそれだけでボクの勇気はかき消された。
 名前を聞かれることも、聞くこともない。もちろん、会うこともなかった。
 やはり現実はこういうものだ。映画のようにはうまくいかない。

 いつからこんな風になってしまったのかは、自分でもわからない。
 工業系エンジニアという職業柄か、職場での異性の年齢層は高く、ボクの守備範囲を超えている人ばかりだった。
 学生時代の友人とは就職以来、疎遠になっている。一人暮らしのせいか、ボクはますます閉じこもるようになっていった。
 職場と家との往復の日々。気がついたらボクはもう二十代後半だった。過ぎた時間を後悔し、苦笑いするしかない諦めな気持ちばかりが膨らんでいた。
 休日の昼下がり。
 耳に馴染んでいるテレビの音は、いつからかボクを浅い睡眠へと導く。ゆっくりまばたきしている心地良さに、体も揺れていた。
 そのぬくもりの空間を、ドアを叩く音で破られた。
 耳を澄ますと、やはりボクの部屋のドアを叩く音だった。慌ててドアに向う。
「はい」
 ボクはとりあえず返事だけをした。どういう事情でドアを叩いているのかがわからないうちは、むやみにドアは開けない。
「あの……下のものですが」女性の声だった。ボクは事情がわからなくてもドアを開けた。
「はい、何か?」
「あの、水出しっぱなしですよ。わたしの部屋が水浸し、なんですけど!」目の前の女性は悲鳴のような声を上げた。
 ボクは慌ててトイレや風呂などの水周りを見たが、どこも水など出てはいなかった。
「すいません、ボクじゃないようなんですけど……」
「えぇ! でも大家さんが上はここだって言ってましたよ!」
「ホントです、確認しますか?」
 女性は大きく頷いた。半ば泣きそうな顔になっている。
 ボクは水周りを女性に案内した。やはり漏れている様子はなかった。
 

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