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2007-05-23(Wed)

ほが~~~☆

今、小説を書き直し中です。
でも全然悩んでばっかで進みません。
せっかくですから、出来上がったプロローグを載せておきます。

うーん、進まないなぁ……(悩
 ――プロローグ


 躰から切り取られた右腕は緩やかな弧を描きながら宙を舞った。
 切断面からは鮮血が噴出し、辺りを深紅に侵食させていく。
 ――全てを断ち切った。
 家族も仲間も友人も……
 全てを終わらせることしかできなかった。



 観衆は息を飲み、見守るしかなかった。
 祝杯に浮かれていた者達もただ呆然と立ちすくんでる。
 視線の先には腕を切り取られ、のた打ち回る新郎と、仁王立ちした新婦がいた。
 純白の衣装には、てかりを帯びた唐紅色が散り乱れ、したたり落ちる滴が床に広がる。
 じわりじわりと恐怖は這い上がってくるようだった。
 新婦が振り返る。化粧の慣れていない紅がゆっくりと開いた。
「この程度の実力で、霄壤剣を継ぐなど……笑止」
 新婦は刃渡り一尺ほどの剣を両手にそれぞれに握っている。紅蓮に染まった剣は満足げに輝いていた。
「剣は私が引き受けよう。不服の者は出て来い!」
 観衆が一気にざわめく。
 近くにいる者は巻き込まれぬよう、その場から後退った。
 誰一人、前に歩み出るものはいない。
 それが滑稽に見えたのだろうか、新婦は大声で笑った。
 観衆は助けを求めるように、奥に座る男を見た。
 一斉に視線を浴びた男――新婦の父親でもある当主が、杯を持ったまま、新婦を睨み続けていた。その顔は激情に満ちている。
 新婦もまた、導かれるように当主の方に向く。
「おぬしが伝説をないがしろにする以上、霄壌剣は我が封印しよう」
 当主の手から杯が転げ落ちた。全身が小刻みに震えている。
 その姿に興味を失ったのか、新婦は視線を外すと新郎のほうへと歩いていった。
 のた打ち回る新郎の背中を乱暴に足で踏みつける。
 新郎の激痛に耐えていた表情が恐怖へと変わった。
「霄壤剣を頂こう。大人しくすればこれ以上、なにもしない」
 新婦の右手が新郎の背中に触れた。
 するとその場所から光とともに一陣の風が巻き起った。
「わしは、わしは認めんぞ、おまえは、略奪者だ! 裏切り者だ!」
 当主は叫び、立ち上がった。
 今にも殴りかかろうとしていたが、周りの者が必死で引き留めている。
 新婦はそんな様子を気にすることなく、ゆっくり両手を交差させて背中に手を回した。
 何もない背中から現れた柄を堅く握り締め、一気に両手を前に突き出す。
 風を切るように剣が吐き出された。
 先程の剣より分厚く一回り大きい。
 雅夜は輝き続ける剣をいとおしく見つめたかと思うと、当主に剣を向けた。
 新婦の挑発した態度に周りの者からも怒を含んだどよめきが沸き起こった
「認めぬなら奪ってみるがいい……。私から霄壤剣を!」
 当主を一蹴すると、新婦は観衆に背を向けゆっくりと歩き出した。
 前にいる者が端へと避けていく。
 憎悪と驚愕が混じった視線を浴びながら、新婦は屋敷を出た。
 外には朱色の大きな鳥が、新婦を待っていた。
 新婦の姿を見てうれしそうに鳴く。
 新婦は鳥の上にすばやく乗ると、鳥は心得たように一気に飛翔する。
 黄金に輝く月に向かって、逃げるように飛んでいった。

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