2007-07-13(Fri)

寒かった。

もう7月だというのに、この寒さはなんですか。
長袖でいい感じでしたよ。

とりあえず、今日の分もできました。
1日坊主で終わらないでよかったww

だからさっぱり絵を描いていないwww
起今日こそはキスをしようと意気込む主人公。
承デートを実行する。
転だが人が多くてできない。
結キスができた。



 ジーパンに黒いのカットソーの上に黒いシャツを羽織る。
 黒ずくめな格好は、センスのないオレでも着回しがきくからだ。
 唯一のこだわりであるシルバーの指輪を中指にはめると、高校生のオレでも少しは年上に見える気がする。
 携帯と財布を掴むと、オレは待ち合わせの場所に向かった。
 理緒と付き合って半年。
 最近では理緒から腕組みをしてくれるようになった。
 だからもうそろそろ、親密になって良いだろう。
 今日こそは、キスをしようと思う。
 夜景の綺麗な場所で、最高に思い出に残るファーストキスを……。

「ん? 何か言った?」
 オレの独り言が聞こえたのか、理緒が振り返った。
 肩より少し長い髪に夜景が反射している。
 薄暗いせいか、理緒の細める瞳や艶やかな唇が大人っぽく見えた。
 理緒はオレを見つめていた。心拍数が上がる。
 今がチャンスだ。たぶん最高のシュチュエーションだろう!
 オレは理緒を引き寄せようと、手を伸ばした。だが、
「おかあさーん、こっちも綺麗だよー」
 どうも場所と時間が悪かったらしい。
 テレビ塔の展望台は、行き場のない観光客と親子連れで騒がしかった。
 とてもじゃないが、ここではなにもできない。
 というか、こんな状況で実行したら、間違いなく振られるのに決まっている。
「そろそろ行こうか」
 オレは理緒の手を引き、エレベーターに向かった。
 祈りにも似た気持ちで二人っきりになる奇跡を信じたが、エレベーターでも周りは人だらけだった。
 帰りの電車も理緒の家に向かう帰り道すらも、オレの願いが届くことはなかった。
 二人で見た映画も、いつもと違うレストランも、結局は普段のデートということになってしまったのだ。
 今日は日が悪かったのだろう、そう思うしかない。
 気がついたら、理緒の家に着いていた。あっという間だ。
 理緒はゆっくり掴んでいた腕から手をほどき、オレの手をつないだ。理緒は向き合うように移動した。
「今日はなんかいつもと違う感じだったね」
「たまにはいいんじゃないかなって、喜んでくれた?」
「うん、楽しかった。ありがと」
 理緒がオレを見上げる。大きな瞳で何か言いたげに見つめていた。
 オレは首を傾げつつ、理緒の言葉を待った。
 しばらく見つめあったが、理緒からは何もない。
 理緒は一瞬うつむくと、笑顔でオレの手を握った。
「それじゃあ、ね」
「あぁ、じゃあな」
 理緒は手を離す瞬間、オレに近づき背伸びをした。
 オレの頬に理緒の頬が当たる。そして、首に近い場所に何かやわらかいものが当たった。
 耳元で理緒がささやく。
「おやすみなさい」
 呆然とするオレと目が合い、理緒は手を離した。
 そして、顔を赤らめながら家の中に入っていった。
 ファーストキスはできなかったけど、最高のデートになった。
 

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