2006-01-11(Wed)

描写。

「会話文」で心理描写を行う方法もありますし。
人物の「動作」のみで心理描写を行う方法もあります。

 という事でやってみました。


・独白のみの文章。

 ったく、信じられない。なんで朝からこんな事しなくちゃいけないの? 
ありえない。
 三十二キロも歩いておきながら遠足っていう名前もどういう事よ。
 遠足ってもっと近くて早くて楽ちんなんじゃないの? 
 夕方までには帰ってくるようにって、そんなに時間かかるのって
遠足なんかじゃないじゃん。
 体育の授業を超えて修行だよね、ってか拷問に近くない? 
 なんでみんな真面目に歩いてんのよ。
 しんじられない。
 やってらんない。
 半分ぐらい歩いたら適当な仮病で休んじゃおうっと。


・独白なしの文章。
 歩道の脇には「強歩遠足」と力強く書かれた旗が連なり、
開店準備に追われる店の前を、私服を着た少年少女が列をなして歩いている。
 その中で旗を睨み付けながら歩く少女がいた。
 少女はまだ歩き始めたばかりだというのに、背中を丸め、
足を引きずるようにして歩いている。
 革靴にジーパン。化粧で整えられた顔。
 だが半開きとなった口のせいで、酸素をほしがる鯉のように
だらしなく見えた。
 眉間にしわを寄せる少女に近寄る者はいない。
 計画性無くジュースを飲む少女を見て、途中で棄権する事になるだろうと遠足を見守る誰もが想像できた。

 自主練習。どうですかの?

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