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2006-04-04(Tue)

むぅ。

 おやじさまに今の不満をぶつけると、大笑いされました。
 文字だけで意思を伝えようなんて、土台無理。
 どんな見方もできるんだから、伝わらないのが当然だろうと。

 むぅ。そうだけどさ。
 そんなに大笑いしなくてもいいじゃないか!
 おいらは真剣だったのにー!



 ちゅうことで1000字課題。
 何で向こうに出さないの?といわれれば、なんか変だから。
 描写もストーリーも変。
 困った。変なんだけど、どう変なのかがわからない……。
 むぅ、致命的ですぞ(汗




 歌声 (このセンスの無さはどうしたらいいんだろう)

 少女は駅前のモニュメントに向って歩いていた。
 Tシャツにミニスカート、片手にはラジカセを持ってわきめも振らずに目指す。
 モニュメントの長くなった影にすっぽり入った場所で少女は向き合うように座りこんだ。
 心臓が乱暴にたたく。何度も深呼吸をして鎮めようともがいた。胸の当てた手が冷たい。
 地面から伝わる硬い痛みが、今いる場所を正確に伝えてくれる。
 ――本当にきちゃった。
 雑誌であこがれのアーティストが路上ライブで、度胸だめしをしたという記事を読んだ。
 最初、自分でもできると思った。
 誰よりもアーティストになりたい気持ちがあれば、できると思った。
 だが現実は予想以上に人々は流れ、無関心だった。
 自分の声が踏みつけられる気がして、おなかがちくちくと痛んだ。
 心臓はおとなしくなることはなかったが、影の区別も付かなくなった頃、少女はやっとあたりをみわたすことができた。人の流れが緩やかになっている。
 ――今しかない。今しかできない。
 少女は自分の爪を見て、何度もうなずく。きれいに塗られたマニキュアは少女のあこがれているアーティストと同じデザインだった。
 思いっきり鼻をかみ、少女は立ち上がる。深呼吸をして振り向いた。
 いつも見ていた光景が広く見え、雑音は立ちはだかるように少女を包みこむ。
「ふ、藤田、りなです。私のうたを、きいてください!」すばやく屈み、ラジカセの再生ボタンを押した。
 少女は顔のほてりを感じつつ、目の前の街灯を見上げながら歌いはじめる。
 最初は自分でさえ声が聞こえなかった。徐々に意識をして声を大きくしていくが、ゆえに音程など無い歌声になっていた。
 少女の視界が一気にゆがみ、温かなものが頬を伝う。歌声は最悪なものになっていた。
 少女は歌いきり、流れていく人々にお辞儀をした。
 あふれるものにこらえきれず、少女は顔を上げることができなかった。
 嗚咽とともにかすかな拍手が聞こえ、慌てて顔を上げる。目の前には少女と同じ年令の子がしゃごんで、面倒くさそうに手をたたいていた。
「下手だねー。でもさ、最後まで歌ったじゃん」
 少女は改めてお辞儀をした。今度は笑顔で。 

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